日誌をつける


人間は、その時々の環境の変化によって
感情や行動や考え方が影響されます。

そのため、
長期的に見て重要なことよりも
それほど重要でないが今すぐ対応した方が良いことに
注意を奪われてしまいます。

そして、そうしているうちに
自分が立てた目標を忘れてしまいます。


したがって、
目標を忘れないようにするためには
定期的に、自分が立てた目標を振り返ることが必要です。

また、単に、目標を振り返るだけでなく、
日々の行動で目標の達成に近づいたり遠ざかったりした
考え方や行動を日誌として記録することが、
目標達成のために効果的です。


スポンサーサイト

直感は正しいか


直感には、頼っていい場合と、
頼ってはいけない場合があります。

直感とは、経験を重ねていくうちに
パターン認識が、無意識に落とし込まれたもの、
という側面があるとともに、
単なる思い込みという側面もあると思います。

長期間にわたって、変化が少なく、
同じようなパターンが繰り返されている環境では、
直感に頼ることは意味のあることでしょうが、
短期間のうちに、どんどん変化するような環境では、
直感よりも統計データに頼る方が、適切な判断ができるようです。


ヒューリスティック


ものごとを考えるとき、人間には、
「速い思考」と「遅い思考」の2つのシステムが存在します。

前者は無意識の思考、後者は意識的な思考に該当する
と思われますが、
基本的に、人間は、意識的に(「遅い思考」で)ものごとを考えるのは、
面倒くさいので嫌いです。
(実際、考えることは相当なエネルギーを消費してしまうようです。)

そこで、人間は、難しい問題に遭遇したときには、
ただちに「速い思考」が動きだし、
本来の問題と似たような簡単な問題を探し、その簡単な問題の答でもって、
本来の難しい問題の答に置き換えてしまいます。

これをヒューリスティックと言います。

これにより人間は、難問に出会っても、
まあまあ適切な答えを出せる(応用が利く)一方、
時に、大きな間違いをしてしまうこともあります。


因果関係はわからない


人間は、何もパターンのないところにも
無意識のうちに、何かのパターンを見つけようとします。

そして、特に自分にとって大事な問題の場合、
そこに因果関係を当てはめてしまいます。

もちろん、そこには本当に因果関係があるのかもしれませんが、
物理の世界と違って、人間の心理については、
ほとんどの場合、その因果関係を証明するのは困難です。

前回の記事で、取り上げた「バタフライ効果」のように
いろいろなものが複雑に絡み合い影響し合っている状況では、
本当の原因が何なのかは断定できません。

たとえば、○○が原因で○○が起こった、とかいう場合、
それは、錯覚あるいは思い込みに過ぎない場合が多いと思われます。

逆に言えば、因果関係なんかわからないのだから、
どのように思い込むかこそが大事だとも言えるでしょう。


小さな変化を起こす


「バタフライ効果」という言葉があります。

それは、たとえば、
大阪での蝶の羽ばたきが、東京など離れた場所の将来の天候に
大きな影響を及ぼす、というようなことを指すもので、
一般化して言えば、
わずかな変化が、予測もできない大きな変化につながる、
ということを表すたとえです。

いろいろなものが複雑に絡み合い影響し合っているとき、
ある小さな変化が将来どのような変化につながっていくのかは
予測できません。

これは人間の変化についてもあてはまります。


神様はいるか


奇跡的な体験をした人が、その原因を
「神様のおかげだ」だと言うことがあります。

もちろん、それは本当に、神様のおかげかもしれませんが、
そうでないかもしれません。

そもそも、神様とは何を指しているのか、
少なくとも誰もが納得する形で定義することは不可能だと思います。

定義できなければ、その存在を検証することができません。

神様を信じることで、自分にとって望ましい人生が送れているなら
それは、良いことでしょうが、
神様を信じることで、苦しい人生になっているなら、
そんな神様は捨ててしまった方が良いかもしれません。

信じる者は、救われもすれば、騙されもします。


豚に歌を教えようとしてはいけない


豚に歌を教えようとしてはいけない。
それは豚を困らせるだけで、
無理に教えようとしても泥をかけられるだけだ。


という趣旨の格言が合ったように思います。
(たしか英語で)

しかし、環境をいろいろ変化させれば、
豚でも鼻歌くらい鼻ずさみだすかもしれないと思います。


コミュニケーションは正確であるより適当な方が良い場合もある


「偶然の科学」(ダンカン・ワッツ箸)から引用

心理学者はさまざまな実験をおこない、単純な説明の方が
複雑な説明よりも正しいと判断されることを明らかにしている。
それは単純な説明のほうが多くを説明しているからではなく、
ただ単純だからという理由による。


<教訓>
 正確に伝えようとするよりも、
 適当でも、相手があまり考えないですむように
 単純化して伝える方が、相手に受け入れられる。

これは、サラリーマン時代の、
さまざまな上司への報告の仕方から
経験的に学んだ教訓です。


メタファー(2)


人間には、なかなか言葉で表せないものがたくさんあります。
というか、真面目に考え出したら
言葉で表せるものなんて、ごく一部しかないと思います。

たとえば、ある状況における自分の心境や行動を説明するためには、
どれほど言葉を尽くしても絶対に説明できません。

自分が説明した気になっても、
絶対にその通りには相手に伝わっていません。

特に、抽象的な言葉を使うと
ますます相手の主観的な(勝手な)解釈を招くという結果になります。

こういう場合、なるべく誤解を招かないようにするためには、
話の内容を、相手が具体的に見え/聞こえ/感じられる形にする必要があります。

そこで、メタファーを用いることが有効になります。



メタファー


人間は、答がわからない問題にぶつかったとき、
自分が既に知っているもので、
その問題と同じような構造をもっているものについて
考えることで答を出そうとします。

たとえば、人生を旅にたとえて
自分の生き方を考える、とかいう場合です。

そして、何にたとえるか、によって
実際に直面している問題に対する答(考え方や態度・行動)
が変わってきます。

この「たとえ=比喩」をメタファーと言いますが、
ある人がどのようなメタファーを使っているか観察することで
その人の思考の構造が推測できるとともに、
それと同構造だが結論が違うメタファーを提示することで
その人のものの考え方に影響を与えることが出来ます。