スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

リアル


1970年代、日本の演劇界に一大ブームを巻き起こした
劇作家であり演出家である、つかこうへいさんの言葉です。


私は生来の演出家であり、
いまだかつて文筆家と思ったことがない。
きっと、私が言葉よりも信じられる
肉体や空間というものを知ったためであろう。

個性豊かな役者たちの、「この哀しみの表情」があるから
「このセリフ」が成立するのだという確信。
この役者の身長がもう少しあればこのセリフが成立するのに
というくやしさ。
それをどのように活字にしてみたところで、
いつでも私は消化不良の気分であった。

正直な話、私は役者の肉体や感性がうごめく、
稽古の現場で活字を追うことはあっても、
机の上で戯曲を書いたことがない。
魅力ある役者というものが、能のない作家に書かせ、
能のない演出家に演出させてくれるものだ。
そして、作品は役者の肉体を通して、練り上げられ、
その肉体とともに滅ぶのだ。

  -「高校生のための実践演劇講座」から



スポンサーサイト

コメント

非公開コメント
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。