ラポール形成(声の使い方を合わせる)


声の使い方を相手に合わせることも
ラポールを築く手段になり得ます。

具体的には
・声の高さ
・声の抑揚
・テンポ
・声の強さや大きさ

等を合わせます。


ラポール形成(姿勢や動きを合わせる)


以前に書いた「ラポール形成」の続きです。

ラポールを形成する方法の一つは、
相手の姿勢や動作に、自分の姿勢や動作を合わせることです。
これをマッチングやミラーリングと言います。

ただし、猿まねになってはいけません。
猿まねになると、相手は、
馬鹿にされているのではないか、と
不快になるかもしれません。

だから、大げさにするのではなく、
控えめに相手に合わせるようなイメージです。

相手の意識に気づかれずに、相手の無意識にこっそりと、
私とあなたは同じですね、
とメッセージを送るような感じとでも言えましょうか。

しかし、それ以前に最も重要なのは、相手に興味を持つことです。
興味を持って観察していると、
自然と相手に合ってくると思います。

そのとき、大事なのは、相手に合っている自分に気づいていることです。


ラポールとは


ラポールとは、広く解釈すれば、
相手の無意識レベルの注意(興味・関心)を引きつけている状態
と言えると思います。

たとえ、相手に嫌われていたとしても、
相手の注意を引きつけている限り、
その相手に対して影響力を行使できます。

うまくやれば、相手の自分に対する思いを
「嫌い」から「好き」に逆転させることも可能です。
優れたコミュニケーションテクニックを持っていれば、
そのように誘導することもできます。

マザー・テレサが
「愛の反対は憎しみではなく無関心である」
と言ったそうです。

その言葉が、どのような文脈で発せられたものか
私は知りませんが、納得のいく言葉です。


信頼関係があると前提を疑われない


対人関係において、
「あの人の言うことなら、間違いない」と思われる人もいれば
「あの人の言うことは、怪しい」と警戒される人もいます。

当然、前者の関係の時に、ダブルバインドは効果を発揮します。
これは、あらゆるコミュニケーションテクニックにあてはまることです。

しかし、信頼関係がなくてもコミュニケーションテクニックは活かせます。
そのためには、まず、相手との間にラポールを築くことです。

「ラポール」というのは、カウンセリングやコーチングの分野では、
「信頼関係」と訳されますが、
それよりも、むしろ、
「波長が合っている状態」とか「息が合っている状態」とした方が良いものです。
信頼関係がなくてもラポールは形成できます。

ラポールの形成方法は順々に説明していきますが、
強力なラポールが形成されると、
相手に対して大きな影響力を発揮できます。

メンタリストが人を誘導するのをテレビ等で観たことがあると思いますが
誘導する上で最も基盤になっているのは、このラポールです。

他にも、卓越したセールスマン、セラピスト、交渉人、詐欺師など、
コミュニケーションのプロは、強力なラポールを形成することに卓越しています。
さまざまなコミュニケーションのテクニックは、
強力なラポールがあってこそ威力を発揮します。

逆に、ラポールがない状態で、コミュニケーション・テクニックを使うと、
逆効果となる危険があります。


常識


社会生活を営む上で、「常識」という価値観に従うことは
もちろん必要であり大切なことです。
一方で、
「常識」が個人として能力を発揮する上での妨げとなることもあります。


「人と会話するときは相手の目を見て話しましょう」とか
「人の話を聴くときは、ちゃんと相手の目を見て聴きなさい」
とよく言われます。
しかし、聴覚優位の人の場合、人の話を真剣に聴こうと思ったら、
目ではなく、耳を相手に向ける必要があるかもしれません。
当然、耳を相手に向ければ、目は相手から逸らさなくてはなりません。
あるいは、
自分の頭の中で話す内容(言葉)を想起しながら話す場合、
目線を相手の目から離す必要があるかもしれません。

また、体感覚優位の人の場合は、
体を動かして学ぶことで、
最大の学習効果が得られると考えられますが、
学校では、
お行儀良く、机(椅子)に座って学習することが求められます。


このように「常識」が、本来の目的(真剣に聴く、学ぶ等)の
阻害要因となることがあります。


特に、純粋な(表裏のない)子供の場合、
その子が、親や教師に言われたとおりの
本来の目的を達成しようと思って、行動したら、
褒められるどころか、逆に、怒られた、
ということにでもなれば、
その子供は、その後、どのような行動をとるようになるでしょうか?